図書館で柏市について聞いてみる

柏市立図書館本館2階の参考資料室には様々な調べ方の知識を持った司書が常駐し、豊富な資料を基に、みなさまの調べもののお手伝い(レファレンスサービス)をさせていただいております。調査・研究はもちろん、身近な疑問の解決にぜひご利用ください。なお、職員がご協力できる範囲は、あくまで関連する情報や情報資源の提示、提供に限られます。それは、図書館職員は各種専門家ではないため、回答に専門的な知識・技能が必要である場合、その力量を超えたものであるからです。
以上、ご理解いただいた上で、ぜひお気軽にサービスをご利用下さい。
レファレンスサービスや図書館の参考資料室については、こちらをご覧ください。

ここでは、これまでに当館でお受けした質問の中から、郷土・地域に関するご質問と回答事例をご紹介します。


  • 事例1
  • 22.11.01現在
質問内容 豊四季・十余二の開墾に尽力したという市岡晋一郎の生涯について知りたい。
回答内容 市岡晋一郎は現在の長野県塩尻市に生まれ、明治初め、開墾会社の三井組代人として十余二の入植事業に携わり、小学校を創立し、皇大神社も建設しました。彼の生涯・十余二開墾で果たした役割については、『柏市史 近代編』第五章第三節「市域の開墾地」の中で触れられ、『柏市史 資料編10、11』に関連の文書が掲載されています。
回答に使用した
資料の探し方
『柏市史近代編』(柏市2000年213K)『柏市史 資料編』(1巻~11巻 柏市1969~1979年213K)は、本館参考資料室・各分館の郷土行政資料コーナーにあります。

  • 事例2
  • 22.11.01現在
質問内容 小塚、藤ヶ谷の常夜塔について知りたい。
回答内容 常夜塔とは、神仏の前に灯を燈し続けるために奉納された灯籠で、参道・街道・集落の境などに建てられ、道標も兼ねたものでした(『日本民俗学辞典』)。かつての手賀沼の呼塚河岸の常夜塔については、『旧水戸街道繁盛記上』に記述があり、『柏の金石文(Ⅱ)』で碑文を見ることができます。
利根川と江戸川をつなぐ「鮮魚街道(なまみち)」の中継点だった藤ヶ谷にも常夜塔が建てられました。『沼南風土記』、『沼南町史(旧風早村の歴史)近世資料Ⅰ』、「手賀沼―江戸物流の道」で詳しく知ることができ、『沼南町史 資料集金石文Ⅱ』に碑文があります。
回答に使用した
資料の探し方
☆『日本民俗学辞典』(中山太郎∥編 吉川弘文館1999年 380.3)
本館参考資料室
☆『旧水戸街道繁盛記上』(山本鉱太郎∥著1994年 291C)
本館参考資料室及び分館で。
☆『柏の金石文(Ⅱ)』(柏市教育委員会1999年 210K)
『沼南風土記』(沼南町1981年 213K)
『沼南町史(旧風早村の歴史)近世資料Ⅰ』
(沼南町2002年213K)
『沼南町史 資料集金石文Ⅱ』(沼南町1992 213K)
「手賀沼―江戸物流の道」
(中村勝∥著『沼南町史研究第4号』1996年所収 213K)
以上5件は、本館参考資料室・沼南分館郷土行政資料コーナーで。

  • 事例3
  • 22.11.01現在
質問内容 土小学校の校歌を作詞した舘山一子について知りたい。
回答内容 舘山一子(かずこ・本名日暮いち)は、1986(明治29)年、当時の土村逆井に生まれました。昭和初期にプロレタリア短歌運動に参加し戦後は土村の自宅で短歌雑誌「郷土」を創刊、1967(昭和42年)に亡くなるまで、多くの歌集も発表しました。図書館には『館山一子全歌集』、『館山一子のうた』や、一子の生涯を辿った『つむぎの人』等の資料と「郷土」を所蔵しています。
回答に使用した
資料の探し方
『館山一子全歌集』(短歌新聞社1969年 911.1K)
『館山一子のうた』(短歌新聞社1987年 911.1K)
『つむぎの人』(藪道子∥著 崙書房1996年 911.1K)
「郷土」(郷土短歌会 1948年5号から所蔵 911.1K)
以上4件は本館参考資料室で。

  • 事例4
  • 22.11.01現在
質問内容 平成17年の「広報かしわ」の柏まつりの記事に知人が写っているらしいので見てみたい。
回答内容 「広報かしわ」平成17年8月1日号に柏まつりの記事が掲載されています。「広報かしわ」のバックナンバーは縮刷版になったものを本館・分館で所蔵しており、分館では4~5年分の所蔵ですが、本館では創刊号から保存しています。
回答に使用した
資料の探し方
『広報かしわ平成17年 (NO.1232-1255)』(柏市広報広聴課(当時) 071K)
本館・各分館とも郷土行政資料のコーナーで。

  • 事例5
  • 22.11.01現在
質問内容 柏市内の市立小学校の数と一番古い小学校を知りたい。
回答内容 『柏市教育年報』の「学校所在地」等の項で市内に市立小学校が41校あることがわかり、同年報の平成20年度版以前の「学校施設の状況」の項に、各小学校の創立年が記載されています。一番古いのは、学制公布後すぐの、明治6年3月に創立された風早南部小と手賀東小で、手賀西小(明治18年)、柏二小(明治21年)、土小(明治31年)柏一小(明治41年)が明治時代にできた小学校です。「創立百年記念誌」を発行している小学校もあります。
回答に使用した
資料の探し方
☆『柏市教育年報』(年次版:柏市教育委員会 370K)
は本館参考資料室・分館の郷土資料コーナーで。
☆『豊四季 柏市立柏第二小学校創立100周年記念誌』
(柏市立柏第二小学校1987年 376K)
『つち 創立100周年記念誌』
(柏市立土小学校1998年 376K)
『百周年記念誌 柏市立第一小学校』
(柏市立第一小学校2009年376K)
以上は本館参考資料室で。